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江戸前 (えどまえ)

江戸前

 江戸前とは、江戸城前の海の意で、江戸の近海。古くは芝・品川沖界隈で取れたものを指した。のちに江戸近圏の海(下総など)も含まれ、そして今日では東京湾で取れたもの全てを指すようになった。また上方に対して、江戸の流儀、やり方のことをいう。

 文政2(1819)年に魚河岸問屋が肴役所へ出した答申書には、「江戸前と呼べるのは、品川洲崎の一番杭と深川洲崎の松棒杭を結んだ線より内側である」といった内容が記されているが、古くからどこで取れた魚を江戸前と呼ぶかという定義についてはあいまいなままで、さまざまな議論が繰り返されてきた。

 平成17(2005)年8月、水産庁の「豊かな東京湾再生検討委員会食文化分科会」は、江戸前を「東京湾全体でとれた新鮮な魚介類を指す」と定義付けた(ここでいう東京湾は、三浦半島の剣崎(神奈川県三浦市)と房総半島の洲崎(千葉県館山市)を結ぶ線より内側の海域)。

 一方、江戸の流儀を表す「江戸前」は、千年の都・京都の「雅」と異なり、「将軍様のお膝もと」で商人・町人文化の熟成が粋でイナセな気風を育んでいった。江戸風の味付けなどにみられる料理や風俗の数々。庶民の生き生きとした暮らしに裏打ちされた時代の産物である。

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